
【3話 こうざん 考察まとめ】
前回記事:アニメ感想「けものフレンズの謎」まとめ:2話「じゃんぐるちほー」
【冒頭部分 ジャパリカフェを目指し、こうざんへ向かうかばんちゃんとサーバル】
2話でジャパリバスの運転席と座席を連結させ...
前回記事:【3話 その1】アニメ感想「けものフレンズの謎」:コツメカワウソとジャガーがこうざんへ行かなかった理由
【冒頭 トキとの出会い】
こうざんの頂上へ向かうため、ロープウェイ乗り場を訪れたか...
前回記事:【3話 その2】アニメ感想「けものフレンズの謎」:トキの歌とかばんちゃん、サーバルのリアクション
【Aパート 山頂への出発】
トキ:こんなところで何してたの?
かばんちゃん:山頂に行きたい...
前回記事:【3話 その3】アニメ感想「けものフレンズの謎」:サーバルが山登りに挑戦した理由
【Aパート 山頂へ向けてトキとともに出発するかばんちゃん】
かばんちゃんを抱え、頭部の翼を羽ばたかせるト...
前回記事:【3話 その4】アニメ感想「けものフレンズの謎」:フレンズとしてのトキの特徴
【Aパート ラッキービーストによるトキ解説後編】
トキ:あなた、私のこと詳しいのね。
かばんちゃん:あっ、これ...
前回記事:【3話 その5】アニメ感想「けものフレンズの謎」:トキはなぜ歌を歌うのか?
【Aパート ラッキービーストの余計な一言】
ラッキービースト:トキの鳴き声は、カラスに似た濁った声でとってもう...
前回記事:【3話 その6】アニメ感想「けものフレンズの謎」:サンドスターでわかる、かばんちゃんとトキの共通点
【Aパート 一人崖を登るサーバル】
かばんちゃんやトキと分かれ、一人断崖絶壁を登って山...
前回記事:【3話 その7】アニメ感想「けものフレンズの謎」:2話~3話に至るまでの時間経過を考察
【Aパート じゃぱりマンの歌を披露するトキ】
ロープウェイの柱の上でジャパリまんを食べるトキとかばんちゃん...
前回記事:【3話 その8】アニメ感想「けものフレンズの謎」:かばんちゃんから歌を教わるトキ
【アイキャッチ トキとアルパカの解説】
AパートとBパートの間に入るアイキャッチでは、トキとアルパカの解...
前回記事:【3話 その9】アニメ感想「けものフレンズの謎」:ジャパリカフェのあるこうざん山頂までの高さは?
【Bパート アルパカとの出会い】
トキに釣れられてこうざんの山頂にたどり着いたかばんちゃんは、ジ...
前回記事:
【Bパート 電池を充電するかばんちゃん】
「電池を充電する場所を探している」というかばんちゃんの話を聞き、アルパカ・スリはカフェの屋上に2人を案内します。屋上にはソーラーパネルらしきも...
前回記事:
【Bパート ジャパリカフェにお客が来ない理由】
トキ:そんなにお客さん来ないの?
アルパカ:来ないねー。誰も来ないねー。
かばんちゃん:素敵なところなのに・・・。
ト...
前回記事:
【Bパート ジャパリカフェにお客が来ない理由】
ジャパリカフェにお客がこないことを嘆くアルパカに、トキは「場所がわからないのでは」というアドバイスを送ります。一方、2人の話を注意深く聞いていたかば...
前回記事:
【Bパート トキとアルパカの会話】
前回の考察では、アルパカ・スリとトキがカフェにお客が来ないことについて語るシーンを考察し、次のような仮説を立てました。
トキとアルパカ...
前回記事:
【Bパート 4人で行うカフェの除草】
カフェにお客さんが来ないことについて話し合うトキとアルパカ・スリの会話を聞いていたかばんちゃんが「試してみたいことがある」と言い出します。
...
前回記事:
【Bパート カフェの目印が完成する】
除草の途中、ロープウェイ下り場の方向を見つめていたラッキービースト(ボス)はしばらく作業を中断したいとかばんちゃんに申し出ます。一同の元を...
前回記事:
【Bパート 紅茶を飲む一行とトキの歌】
カフェの目印が完成した直後に、サーバルも崖を登って山頂に到着。タイミングよく電池の充電も完了し、お湯が使えるようになったことから、かばんちゃん、...
前回記事:
【Bパート カフェの固定客ができた瞬間】
アルパカ・スリから振る舞われた紅茶を飲んだ一同は、続けてトキの歌を聞きます。トキノ歌声は、以前よりもずっといいものに変化していました。アルパカ...
前回記事:
【Bパート こうざんを下山するかばんちゃんたち】
紅茶を飲み、上達したトキの歌を聞いたかばんちゃんとサーバル。電池の充電も終わっているため、麓まで下山することになります。ラッキービース...
前回記事:
【Bパート アルパカ・スリ、トキとの別れ】
ラッキービーストからロープウェイを見せられたかばんちゃんとサーバル。サーバルはロープウェイに大いに興味を示し、「自分が漕ぎたい!」と主張しま...
前回記事:
【Bパート 電池が入り、起動するジャパリバス】
麓までロープウェイを漕ぎ続けたサーバルは、足がパンパンになってしまいました。ジャパリバスの元で待っていたコツメカワウソ、ジャガーと合流し...
前回記事:
【Bパート サーバルがジャパリバスに轢かれるシーン】
ジャパリバスが動き、興奮する一同。特にコツメカワウソとサーバルのテンションは高くバスの周りで大いにはしゃぎます。そんなとき、バスの...
前回記事:
【Bパート コツメカワウソ、ジャガーとの別れ】
サーバルはジャパリバスに轢かれたものの、幸い大したことはありませんでした。コツメカワウソ、ジャガーと別れ2人は新たなちほーにむけてジャパ...
【3話 こうざん 総合的な解説】
2話の考察をまとめた記事で「けものフレンズは2話において話の基本的なテンプレート(プロット構造)が完成した」という話をしました。
これ以後の話は、すべて基本的に2話で作られたプロット構造と同じ順序を辿ってストーリーが流れていくことになります。けものフレンズの基本的なプロットとは、以下のようなものです。
かばんちゃん一行が新しい土地に行く
新しいフレンズと知り合う
未知の問題と遭遇する
かばんちゃんの思いつきで問題を解決する
この流れに沿って、2話のストーリーがどのように展開していったのか確認してみましょう。
かばんちゃん一行が新しい土地に行く
3話では電池を充電するため、じゃんぐるちほーから「こうざん」に向かいました。
新しいフレンズと知り合う
3話では、新しいフレンズ、トキとアルパカ・スリが登場しました。トキとアルパカにはある共通した悩みがありました。それはフレンズ化したことによって、動物のころの仲間と一緒に暮らせなくなってしまったということです(絶滅種であるトキには元々仲間はいなかったかもしれません)。
未知の問題と遭遇する
トキとアルパカは、どちらも一緒に過ごしてくれる仲間、友だちを探していました。トキは歌を歌うことで、アルパカはカフェを運営することで仲間を増やそうとしていましたが、なかなかうまく行っていませんでした。
かばんちゃんは、アルパカにはフレンズの姿で上手に歌う方法を教え、アルパカにはカフェにお客さんがくるように「目印」を作ってあげました。
その一方で、かばんちゃんとは別行動をとっていたサーバルは一人で山登りに挑戦し、堅牢な断崖絶壁を登りきることに成功しています。
かばんちゃんの思いつきで問題を解決する
かばんちゃんから伝授された上手な歌い方によって歌が上達したトキでしたが、本人はアルパカがカフェで出してくれた「喉にいい紅茶のおかげ」だと思いこんでいました。紅茶の効果を信じたこともあって、トキはカフェに通うことを宣言しアルパカは「お客さんができた」と喜びます。
かばんちゃんの貢献によってトキとアルパカが互いに「仲間・友達」になることができた瞬間でした。その後、カフェには「トキの歌声」と「カフェの目印」に引かれてさらにショウジョウトキもやってくることになります。
けものフレンズ3話の見どころ
けものフレンズの3話は、以下のようなポイントが見どころです。
動物はフレンズ化すると仲間を失い、孤独になる
3話は仲間を求めるフレンズ、トキとアルパカの話がメインテーマでした。
フレンズになると、異なる種類のフレンズとも仲良くなれるようになる
本来動物は、自分と異なる種類の動物と仲良くするのは簡単ではありません。しかし、フレンズになると言葉でコミュニケーションが取れる上に、知能が発達してお互いの違いを理解できるようになります。その結果、他の種類の動物のフレンズと「仲間」になることも可能なのです。
こっそり修行して強くなっているサーバル
3話ではサーバルはほとんど登場しません。しかし、本来は苦手なはずの山登りを達成し、以前よりたくましく成長したはずです。その成長ぶりが劇中で描かれることはありませんが・・・。
異なる動物同士が仲良くなることは悲劇を招くこともある
アニメ放映当時も話題になった、「サーバルがジャパリバスに轢かれるシーン」があります。野生動物が交通事故の犠牲になる「ロードキル」のように、異なる種類の動物同士・ヒトとフレンズが出会うことが必ずしもいい結果につながるとは限らない、という可能性が示唆されるシーンです。
しかし、かばんちゃんやフレンズたちはそうした可能性に全く気がついていません。不穏な陰を残したままストーリーは進んでいくことになります。