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雨の日に傘を貸してくれる「てんや」に学ぶマーケティング手法

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飲食店が行うマーケティング手法といえば、「割引クーポンの配布」などが一般的だと思います。こういった施策は確かに大勢に周知するには効果的ですが、コストがかかるのが難点です。今回は天丼の「てんや」が行っている、「無料でできるマーケティング施策」を学んでみましょう。

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てんやが行う「傘の貸し出しサービス」

天丼・天ぷら定食などの料理を提供するチェーン店の「てんや」はよく知られていると思います。実は、てんやの一部店舗では2016年頃から傘の貸し出しサービスを実施していることをご存じでしょうか?このサービスは、もちろんお客様へのおもてなしという意味もあるでしょうが、マーケティング施策として考えても次のようなメリットがあります。

  • 「傘を借りるため、返すため」にてんやに立ち寄り、そのまま飲食してもらえるかもしれない
  • 「雨の日」になるたびにてんやを思い出す
  • 借りた店と別の店に返してもOKなので、別の店舗を知ってもらうきっかけになる

これらをヒントに、ほかの飲食店でもできるようなマーケティング施策のアイデアを考えてみましょう。

傘の貸し出しをそのまま真似するのは難しい

てんやが行っている傘の貸し出しサービスをそのまま真似する場合、いくつかの注意点があります。

  • 駅前など、普段通行するところに店舗がないと難しい
  • チェーン店のように、複数の店舗がないと難しい
  • 「傘を借りるついでに」飲食ができるような、大衆店であることが好ましい

もちろん、個人が経営しているような1店舗の飲食店で実施することもできますが(実際、やっている店舗も多いと思います)、それだけでは効果は限定的でしょう。なぜなら、このサービスは「てんやはどこの店舗に行っても、傘の貸し出しをやっている」と思わせることに意味があるからです。つまり、1店舗の再来訪を促すのみでなく、ブランドの向上にも寄与しているから効果が高いといえるのです(てんやの場合、実際には傘の貸し出しを行っていない店舗もあります)。

以上のことから、てんやのサービスをそのまま真似するのはあまり効果的ではないといえるでしょう。そもそも、傘の貸し出しサービスは初期資金がほとんど必要ありません。参入障壁の少ない施策だといえるので、仮にそのまま真似してうまく行ったとしても、真似する他社が相次ぎ、優位性を失ってしまうかもしれません。

便利なものを無料で貸し出し、人の流れを作る

ですから、そのままサービスを真似るのではなく、「同じような効果を持った、別の施策を考える」というほうが有効でしょう。てんやのサービスをヒントにすると、次のようなポイントが浮かび上がってきます。

  • 「多くの人に必要とされるもの」をただで提供する
  • 用が済んだら不要になり、返しに来てもらえる可能性が高いものを選ぶ
  • できれば、ブランド力向上につながると望ましい

以上の条件を満たすものとしては、たとえば「自転車」などはどうでしょうか?実際、観光地などでは自転車のレンタルサービスが行われていますが、これを飲食店でも実施してみるのです。駐車場等のスペースは必要になりますが、盗難防止とブランド力向上を兼ねて、自転車に店名のロゴを入れておくといったアイデアも考えられます。

ほかには、「ロッカーを貸し出す」というアイデアもあります。この場合、ロッカーは店内の待合スペースなどに設置しておくと監視できるためトラブル防止になります。これは純粋な飲食店よりもお弁当屋さんなどで有効かもしれません。ロッカーで荷物を出し入れしているとき、美味しそうなお弁当の臭いがすれば「食べようかな」という気分にもなるでしょう。

実際には、店舗や敷地の都合や関連する法令との整合性を確かめなければいけません。しかし、「無料のものを貸し出すことで、お店に来てもらえる機会を生み出す」というアイデアは覚えておいて損はないと思います。

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