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ユニバーサルデザインの商品例:進化したボンカレーのパッケージ

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日本初のレトルト食品である「ボンカレー」は、日本人ならまず知らない人はいないおなじみの商品です。しかし、そのパッケージは現在進化し、電子レンジ調理可能なユニバーサルデザインの作りに進化しています。身近なユニバーサルデザイン商品の例としてボンカレーのパッケージをご紹介しましょう。

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ユニバーサルデザインとは?

先に、ユニバーサルデザインとはなにか確認しておきたいと思います。ユニバーサルデザインとは、簡単に言うと「誰にとっても使いやすいデザイン」のことです。

ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い

ユニバーサルデザインと似た意味の言葉に、「バリアフリー」があります。バリアフリーとは、「障害者などの社会的弱者にとって障害となる要素を取り除いたもの」を指す言葉です。バリアフリーがあくまでも、「対象者にとっての障害の有無」を問題にしているのに対して、ユニバーサルデザインは「すべての人にとっての使いやすさ」を問うものであるという点に違いがあります。

ユニバーサルデザインの7原則

ユニバーサルデザインは、1980年ごろ、アメリカの学者ロナルド・メイス氏によって提唱されました。メイス氏は車椅子を必要とする障害者でしたが、障害者を特別扱いしかねないバリアフリーに替えるため、ユニバーサルデザインの考えを生み出したと言われています。

また、ユニバーサルデザインには、メイス氏を中心とする複数の学者によってまとめられた次の7つの原則があります。

1.誰でも公平に使用できること。(EQUITABLE USE)

2.使用法に柔軟性があること。(FLEXIBILITY IN USE)

3.直感的に使用法が理解できること(SIMPLE AND INTUITIVE USE)

4.必要な情報がわかりやすいこと(PERCEPTIBLE INFORMATION)

5.使用法が失敗しづらく、大きな事故に繋がりにくいこと(TOLERANCE FOR ERROR)

6.大きな力や体への過度な負担を必要としないこと(LOW PHYSICAL EFFORT)

7.使用するために十分な大きさ・広さが確保されること(SIZE AND SPACE FOR APPROACH AND USE)

このように、ユニバーサルデザインは国籍・年齢・性別といった属性の違いによらず、使いやすいものを作ろうという考え方に基づいて生まれた概念です。従って、属性が異なる多くの人が利用する可能性がある公共物や、広く大衆向けに作られている消費財などによく用いられます。

一般的な例は次のリンク先でいくつか紹介されているので、気になる方は見てみてください。

以上の知識を前提とした上で、現在のボンカレーのパッケージがどのようになっているのか見ていきましょう。

ユニバーサルデザインに進化したボンカレーの入れ物

私は今日、たまたま久しぶりにボンカレーを買いました。

保存料、合成着色料、不使用。1968年に生まれた世界初の市販用レトルトカレー「ボンカレー」の公式サイト。商品紹介ページです

引用元:Wikipedia ボンカレー

ボンカレー(Bon Curry)は、大塚食品が発売するレトルトカレーの商品名で、同社の登録商標(日本第961090号)である。日本初のレトルト食品。甘口、中辛、辛口の三種類がある。現在の主流はフルーツベースのボンカレーゴールド、温色で描かれた同心円のパッケージで知られる。

手にとったときは気が付かなかったのですが、ボンカレーのパッケージは以前のものからは大きく様変わりしていました。最も大きな違いは「電子レンジ調理に対応した」という点でしょう。

ボンカレーの公式サイトでは、電子レンジ調理に対応した新型パウチの開発を手がけた芹沢一郎氏へのインタビュー記事が紹介されています。単純に電子レンジでの調理を可能にしただけでなく、使用者への安全性などを考えて苦心した過程が見て取れます。

保存料、合成着色料、不使用。1968年に生まれた世界初の市販用レトルトカレー「ボンカレー」の公式サイト。周囲の反対を押し切って実現した「ボンカレー」の電子レンジ対応ページです

画像で紹介:現在のボンカレーのパッケージ

実際に、どのようなパッケージになっているのか画像つきでご紹介したいと思います。私が購入したのは、「ボンカレー ネオ」の辛口です。下記画像をご覧いただければわかる通り、正面から紙の箱を開封する方式になっており、開けるとそのままの状態で箱ごとレンジに入れられるようになっています。

食べる方は、紙のフタを開けてそのままレンジで2分加熱すれば美味しいカレーを味わうことができます。ユニバーサルデザインの観点から見ると、この容器には次のようなメリットがあります。

①温める際にレトルトパウチの開封は不要

②開封面を上にすると、自動的に蒸気孔も上になるので上下を間違う心配がない

③箱ごとレンジに入れられるので、取り出す際にやけどの心配がない

このように、調理する人の属性によらず、食べやすく安全性の高い調理法を自然に選択できるよう作られているのです。まさに大衆向け商品としてはこれ以上ない見事なユニバーサルデザイン商品だと言えるでしょう。

消費者を思う心が使いやすく、安全なデザインを生み出す

私はしばらくボンカレーを食べていませんでしたが、今回パッケージの進化に感動したことで、先にご紹介した芹沢氏の開発者インタビューを見る機会を得ました。その中で、芹沢氏がいかに食べる人のことを考えていたのか、想いの深さを知ることができました。

こうした、使う人のことを考える開発者の想いが、使いやすく安全なデザイン生み出す原動力なのかもしれません。

今回私が食べた「ボンカレー ネオ」の辛口はこちらです。記事中では肝心の味についてまったく触れていませんでしたが、自家製のルーと大きめの野菜がとても美味しかったです。レトルトカレーと言うと具材が小さい商品が多い中、人参は1~2cm角、じゃがいもに至っては2~3cmほどの大きさがあり、具だくさんなカレーをお手軽に食べたい方におすすめです。

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