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色覚異常補正メガネの紹介動画から学ぶ、感動を生むストーリーの作り方

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赤や青など一部の色が見えにくくなる「色覚異常」。実は、特殊なメガネを掛けることで正常色覚の人と同じように色が見えるようになります。今回は、「色覚異常補正メガネ」の紹介動画から、人々を感動させるストーリーの作り方を学んでいきましょう。

まずは、問題の動画を見てみてください。4分程度の短い動画ですし、面白い内容なのでぜひ見てみてください。(英語がわからない方は字幕を表示しましょう)



動画はまず、「色のない生活を想像することができますか?」という問題提起からスタートします。この動画でPRする色覚補正メガネは色覚異常の方を対象とした商品ですが、世の中には正常色覚の人の割合が多いので、そういった人たちに共感できるようなテーマを提供する必要があります。

続いて、色覚異常を抱えた人々へのインタビューに移ります。全員に共通する傾向として「色が見えないことで、何か気づいてないことがあるのではないか」ということを気にしていることがわかります。このシーンが挿入される目的は「正常色覚の人に、色覚異常の人の気持ちに気がついてもらうこと」です。それができていないと、この後色覚異常の人が補正メガネをかけ、初めて色を見たときの感動に正常色覚の人が共感することがでいません。

3番目のシーンは、色覚補正メガネの技術的な背景に関する説明です。「色覚異常の人は、赤・緑・青の三原色を感じる細胞のバランスが正常色覚の人と違っている。そのため、このバランスをメガネで補正すれば、色が正常に見えるようになる」という理屈を説明しています。

そして、いよいよ最後のシーン、色覚異常の人が補正メガネをかけ、見えなかった色を初めて目にする瞬間が描かれます。涙ぐむ人、言葉を失う人、興奮する人など、人によってリアクションは様々ですが、ある人物が語ったセリフが印象的です。

「結局、色の体験はとても個人的で、それをどう説明していいかわからないんだ」

色覚異常といっても、実際には人によって程度はかなり異なります。一部の色が見えにくい人もいれば、完全に特定の色が見えない人もいます。そのため、色覚異常というものに対して、抱いている思いはその人によって異なっているのです。

ある男性は、補正メガネをかけて自分の幼い息子がクレヨンで描いた絵を目にします。絵を描いているとき、息子はさまざまな色のクレヨンを使い分けるため何度もクレヨンを箱から出し入れしていました。その男性はメガネをかけて息子の絵を見たとき、はじめて息子が見ていた世界、息子が父親に見せたかった世界の姿に気がついたのです。

ある女性は、補正メガネをかけたあと、それまでの自分を振り返ります。

「本当に、そこまで色盲について考えていなかったの。それは私が対処しなければならないもので、私にとって大したことではなかったの」

色覚異常は、先天的なものなので色紙絵なことになかなか気が付きにくいとされています。そして、色の見え方が人と違っても、たしかに不便はあるでしょうが、慣れてしまえば生活できないことはありません。そのため、彼女のように「大したことではない」と捉える人も少なくないでしょう。

しかし、その一方で「今まで見えなかった色が見えるようになる」という体験で感動しない人はいません。「今まで、そんなものがあるとは知らなかった、素晴らしいものの存在に気がつく」というのは、誰にとっても感動的な経験になるからです。

この「『色』という新しい発見によって世界が広がり、人生がより素晴らしくなる」というシーンをもって、この動画は締めくくられています。「新しい発見で感動する」、「人生が素晴らしくなる」ということは、誰にとっても共感できることです。感動できるストーリーとは、このように一部の人の感動をより多くの人が共感できるような内容として伝えることではないでしょうか?

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