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けものフレンズ11話感想その17:自分自身の生き方を決めたかばんちゃん

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諸注意

けものフレンズ11話感想その16:ついに揃った四神と山のフィルターの復活
【Bパート フィルター貼り直しに成功したかばんちゃんたち】 「お客様」としてパークから避難するよりも、パークのフレンズたちのためにできることをしたいと宣言したかばんちゃんは、ラッキービーストから、「暫定パークガイド」として...

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【Bパート かばんちゃんのセルリアン撃退作戦】

ハンターたちと合流したかばんちゃんは、フィルターにより自己修復能力を封じた黒いセルリアンをどうやって倒すか考えることになります。かばんちゃんが提案した作戦の中身とは・・・。

かばんちゃん:作戦はこうです。今、黒セルリアンはこのあたり。このあと、海まで誘導します。明るいものを追いかけるそうなので、今は太陽に向かっているんだと思います。なので、日が暮れるまで待って、バスを使って誘導しましょう。セルリアンが車を見失ったときや、問題が起きたときは火で誘導します。

フェネック:火ってなーに?

かばんちゃん:あっ、えっと・・・これです(マッチで火をつける)。

サーバル&アライさん&フェネック:あっ!(火に驚く)

かばんちゃん:あっ、そうか、みんな火は持ちたくないですよね・・・。

ヒグマ:そうなのか?

かばんちゃん:ヒグマさんは大丈夫なんですか?

ヒグマ:ああ、私はそれ、そんなに怖くないな。

かばんちゃん:じゃあ、本番はヒグマさんお願いします。海の近くまで来たら、皆さん逃げてください。

ヒグマ:自分では海に入らんのだろう?何か方法はあるのか?

かばんちゃん:船に明かりで誘導して、脚が乗った時点で沈めましょう。

フェネック:おー!

アライさん:さすがかばんさん、聡明なのだ!

サーバル:船?ダメだよかばんちゃん!だってかばんちゃん、あれに乗って外にヒトを・・・。

かばんちゃん:いいの、サーバルちゃん。そんなことより今はみんなとパークを。セルリアンを誘導できたら、僕とラッキーさんで船を動かします。アライさんとフェネックさんは、フレンズさんが近づかないように誘導をお願いします。

フェネック:わかったー。

アライさん:了解なのだ。

かばんちゃん:うまくいくかわかりませんが・・・いえ!これでうまく行かせましょう!

セルリアンの習性を利用し、海に落とす計画

黒いセルリアンを倒すため、今回の件に関わったフレンズが一同に会して作戦会議を行うことになりました。セルリアンがサンドスター・ロウを吸収して今までにない規模まで巨大化しているため、ハンターのヒグマたちも正攻法で倒すのは難しいと考えているようです。

かばんちゃんは、ミライさんのメッセージで得られた情報を元にした作戦を考えました。「太陽の方向へ向かう」というセルリアンの習性を利用して、ジャパリバスのライトを使って海へと誘導しようというものです。

セルリアンを海へ誘導するのは、海を嫌がる習性から海に落とすことによってセルリアンを倒せるのではないか、と考えたためでしょう。実際、これまでにセルリアンが水中や水上に現れたことは一度もありません。もう少しサイズが小さければともかく、現在の黒いセルリアンのレベルまで巨大化してしまうと、浮力が働かず海に落とせば陸地に帰還するのは難しくなるはずです。

フレンズは皆、火に慣れる資質を持っている

ジャパリバスを使ってのセルリアン誘導には危険も伴います。セルリアンに狙われ、場合によっては攻撃を受けてジャパリバスが破壊されてしまう可能性もあるでしょう。かばんちゃんはそうなったときの対策として火を使っての誘導を考えていました。

ここで、フェネックからの質問を受けてかばんちゃんはマッチを使い、火をおこしてみせます。このとき使用したマッチは、7話において博士と助手にカレーをつくって食べさせたとき、PPPのライブチケットの副賞としてもらったものでしょう。

けものフレンズ7話感想その22:PPP(ペパプ)ライブチケットともう一つの副賞
【Bパート 料理の副賞とは?】 博士から、「ヒトはいなくなったが、今もどこか知らない場所で暮らしているかもしれない」と告げられたかばんちゃんとサーバル。新たな旅の目的を「ヒトが暮らしているところを見つけ...

博士と助手がかばんちゃんにマッチを渡したのは、火を道具として使えるヒトの特性に注目していたから(かばんちゃんにまた料理を作ってもらいたかったから)だと思われますが、思わぬ形で役に立つ結果となりました。

ひとつ問題なのは、サーバルを始めとしてフレンズたちは皆一様に火を恐れているということです。かばんちゃんは作戦の中で使用する船を動かす役目がありますし、身体能力においてはほかのフレンズたちに劣るため、火を保つ役割をこなすのは難しい状況にあります。「火を持つ役」を巡って問題が発生するかと思われましたが、たまたまヒグマが「火を恐れない動物」だったため、この問題は未然に解決することができました。

ちなみに、火を恐れない動物はヒグマだけではありません。ほかにもイエネコやライオンなど猫科の動物やニホンザルなども火を恐れないと言われています。

たいまつを振り回して獣を追い払うシーンは、TV番組や映画などで見られることがあります。しかし、火を怖がらない動物は、実はそれなりに多くいるのです。

火を恐れない動物は、みな共通して学習能力が高く、「扱いに注意さえすれば火は決して危険なものではない」と学ぶことによって火を恐れなくなっていくようです。たとえば、イエネコやライオンは人間による調教や飼い主が火を使う様子を見て火に対する恐怖心が薄れていくとのこと。そうだとすると、元々ネコ科であるサーバルを始め、ほかのフレンズたちも十分な時間さえあれば本来は火に慣れることができるのかもしれません。

今後のたびに使うはずだった船を使ってしまうのはなぜ?

ミライさんのメッセージにもあるように、黒いセルリアンは元々「海を嫌がる」性質を持っているため、たとえ海に誘導したとしてもそれだけでは自ら海中に入っていくことはありません。そこでかばんちゃんが考えた方法が、「黒いセルリアンを船の上に誘導し、乗った時点で船ごと沈めてしまう」という作戦でした。たしかにこの方法なら、海を嫌がっていてもうまく誘導すれば海中に落としてしまうことが可能になるでしょう。

また、船を沈めるまでにある程度時間を稼げるとしたら、セルリアンが自力では陸地に戻れないほど沖まで移動してしまうことも可能かもしれません。ただし、この方法にはひとつ大きな問題があります。かばんちゃんがパークの外へヒトを探しに行くために使おうと考えていた船が、セルリアンとともに海に沈んでしまうということです。

そのため、先にかばんちゃんからパークの外へ行ってみたいという話を聞いていたサーバルは、最初この作戦に反対します。しかし、すでに「パークとフレンズのために役立ちたい」という意思を固めているかばんちゃんは心配するサーバルを諭し、あくまで作戦の実行を望みました。

かばんちゃんは旅の目的をもう達成してしまっている

かばんちゃんは7話で自身の正体がヒトであると判明して以来、ずっと「ヒトはどのように暮らすのか知ること」を旅の目的にしてきました。これは言い換えると「ヒトはどのように生きるべきか?」という哲学的な問いに対する答えを探していた、ともいえます。

今のところ、ヒトが暮らしていたちほーも、パーク内で暮らすヒトも見つけられていないため、一見この目的は達成できていないように見えるかもしれません。しかし、実際にはかばんちゃんはミライさんという、かつてジャパリパークの中で暮らしていたヒトの足跡を知ることができました。かばんちゃんにとってミライさんはヒトという生き物の生き方を知るための生きた見本なのです。

かばんちゃんは、ミライさんがかつてジャパリパークのため、そこで暮らすフレンズのために力を尽くしたことを知りました。そして自分自身も、これまでパークでさまざまなフレンズに助けてもらった経緯から、「ミライさんと同じように生きたい」と考えるに至ったのです。自ら「暫定パークガイド」になろうと、帽子をかぶったのもその意志表示にほかならないでしょう。

本来、ヒトの生き方は多様であり、ミライさんの生き様はそのひとつの形にすぎません。かばんちゃんは必ずしもミライさんと同じ生き方を目指す必要はなかったのですが、これまでの旅の中で多くのフレンズと触れ合ってきた経緯からそうした決断に至ったのだと思います。

かばんちゃんはもはや、パークの外へヒトを探しに行く必要はありません。なぜなら、「ヒトはどう生きるべきか?」という旅の目的に対して、自分なりの答えを見つけたからです。ですから、かばんちゃんは決して目的を途中で諦めてしまったわけではなく、「旅の答えが見つかったから旅を続ける必要がなくなった」ために、セルリアンを倒す手段として船を使ってしまってもかまわないと考えたのでしょう。

コメント

  1. より:

    かばんは7話から「ヒトはどこに住んでどう生きるものなのか」を探していましたが、それは「他のヒトの生き方を真似していれば間違いない」というようなものだったのかも知れません。しかし実際の人間は他人の猿真似ではなく「このように生きたい」という意志で生きています。
    ここに来てかばんは「ヒトらしい生き方ではなく、自分らしい生き方の方が大事だ」と、そういったことに気づいたような…帽子をかぶったときの力強い雰囲気から感じられます。
    これまで「ヒトらしく生きる」ことにこだわっていたかばんは「ヒトのフレンズ」の域を脱し切れていなかったのですが、自分の生き方を自分で決めたことで大きく「ヒト」に近づいたと言えるでしょう。

    • hifumi1239 より:

      自分のしたいことを強く意識したことが、生き方に気がつく鍵だったのかもしれません。