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けものフレンズ10話感想その11:「フレンズ型のセルリアン」の恐怖

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諸注意

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【Bパート フレンズ型のセルリアン】

怪しい影がアリツカゲラだけでなく、アミメキリンによっても目撃されました。

「フレンズの形をしていた」という目撃証言から、何者かのいたずらである可能性も疑われる中、タイリクオオカミが気になることを語り始めました。

タイリクオオカミ:こういう話を知ってるかい?「フレンズ型のセルリアン」っていうのが、昔いたらしいんだ。

サーバル:えっ、それってひと目で分かるの?

アリツカゲラ:わからなかったら、フレンズと思って近づいて食べられたり・・・。

サーバル&アミメキリン:怖い!怖い!怖い!

タイリクオオカミ:さぁ、そこはわからないな。ただこれの恐ろしいところは、本人に自覚がなかったらしいということ。つまり、自分がフレンズだと思っていたら・・・実は・・・お前もセルリアンなのかも!

サーバル&アミメキリン:ぎゃーっ!もっと怖い怖い怖い!

タイリクオオカミ:冗談だよ、いい顔いただきました。

アリツカゲラ:いたずらならまだいいんですが、ちょっと気をつけてなるべく一緒にいるようにしましょう。

かつて存在した「フレンズ型のセルリアン」

今回は、謎の影の騒ぎに関連してタイリクオオカミが語った「フレンズ型のセルリアン」について考えてみたいと思います。この「フレンズ型のセルリアン」に関する話は、素直に解釈すれば「サーバルたちを怖がらせようとしたタイリクオオカミの嘘」ということになります。実際、タイリクオオカミもすぐにネタバラシをして嘘であることを白状していました。

ところが、実際過去に「フレンズ型のセルリアン」が存在していたとの情報があることが、事態をより複雑にしているのです。

本記事は、アプリ版けものフレンズのネタバレ成分を多く含んでいます。ここから下は自己責任で突っ走ってください。 偽サーバル、またはセーバルとは、メディアミックス作品企画『けもの...

超巨大総合動物園『ジャパリパーク』に突如現れた謎のモンスター、セルリアンの一体。微生物や恐竜、軟体動物などをモチーフとしたセルリアンが多い中、セーバルはアニマルガールのサーバルにそっくりな姿をしており、片言ながら言葉を話すことも出来る。サーバル曰く、「私にそっくりでとっても可愛い」。

アニメ版に先立って制作されたゲームアプリ版のけものフレンズには、セーバルという「フレンズ型のセルリアン」が登場していました。そのため、アニメの放映時には、

  • サーバルは実はセーバル(セルリアン)なのではないか?
  • かばんちゃんは実はヒトのフレンズではなく、「フレンズ型のセルリアン」なのではないか?

といった仮説が立てられることもありました。しかし、よくよく考えてみると、実はこうした可能性はほとんどなく、作中で語られたとおり、単なるタイリクオオカミの嘘だったということがはっきりわかるようになっているのです。

けものフレンズ10話は、推理可能なミステリーと考えてOK

なぜ、アニメ版には「フレンズ型のセルリアン」が登場しないと言えるのか、その理由は2つあります。ひとつは、「サーバルはサーバルキャット、かばんちゃんはヒトでなければ物語が成立しない」というものです。

セーバルが視聴者の間で話題にのぼったとき、「フレンズ型のセルリアン」である可能性が最も高いと考えられるのはかばんちゃんとサーバルでした。かばんちゃんは7話まで正体が判明していませんでしたし、サーバルは「セーバルとうり二つである」という疑わしい要素があります。(理由は他にもありますが、この後のストーリーで明らかになります。)

もちろん、可能性としては決して高いものではありませんが、あえて誰かを上げるとするなら、やはりこの2人が挙げられるでしょう。「登場人物の誰かが、実はセルリアンだった」という衝撃的な展開をするなら、ゲストキャラよりも主要キャラクターのほうが衝撃が大きいからです。

ただし、それはそうした演出を行う必然性があればの話です。けものフレンズのストーリーはこれまでご紹介してきたとおり、かばんちゃんが何者であるか?という点と、周囲のフレンズとのふれあいがメインテーマになっていました。特に主要キャラであるサーバルとの関係は最も重要な意味を持っています。

従って、単に衝撃度の大きさだけを求めて「かばんちゃん(サーバル)は、実はセルリアンでした」などという展開に持っていく必然性がないのです。

もちろん、既存の登場キャラクターとは別に、新しく「フレンズ型のセルリアン」が登場するという可能性もあります。しかし、この点もロッジがクローズドサークルになり、ストーリーがミステリー作品の様相を強めていく中にあっては可能性は低いでしょう。ここでフレンズ型のセルリアンを登場させたいのなら、とっとの衝撃的に登場場面を描いて出現させればいいわけで、わざわざ話をミステリー仕立てにする必要もないからです。

実際には、「アリツカゲラやアミメキリンが影を目撃した瞬間は描かれない」という形で、影を直接描写するのは極力避けられる演出がなされています。こうした状況証拠からも「フレンズ型のセルリアンのような、未知の存在の出現」、「森の外に誰かが隠れていてみんなを脅かしている」といった、ミステリーの王道から外れるような事実が真相である可能性は低いと考えられます。

恐怖心より好奇心が勝るかばんちゃん

このシーンで気になるのは、サーバルとアミメキリンが特にタイリクオオカミの話を怖がっているという点です。サーバルは初日でタイリクオオカミの話を聞いたときも怖がっていましたし、アミメキリンは自分自身が影を見た本人であるという理由から特に恐怖の念が強かったのかもしれません。

タイリクオオカミは、長期的にロッジに滞在しているようなので、管理人であるアリツカゲラが動揺していないのは理解できます。彼女にしてみれば「またオオカミさんのいたずらがはじまった」という感じなのでしょう。実際、彼女が嘘を言って周囲を怖がらせようとしたときにたしなめている描写もありました。

言い換えると、「かばんちゃんが随分落ち着いているようにみえる」という点が逆に注目するべきポイントになるでしょう。かばんちゃんは1日目、タイリクオオカミの話を聞いた後で「怖い」と発言していましたが、明らかにサーバルよりも恐怖や動揺は少ないように見えます。

このことは、すでにかばんちゃんがある程度謎について「推理」を進めており、影に対する恐怖心よりも謎の解明に向けた探究心が勝りつつあることを示す兆候ではないでしょうか。

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