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けものフレンズ8話感想その19:変化するプリンセスのポジション

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諸注意

けものフレンズ8話感想その18:プリンセスと他のPPPメンバーとの関係
【Bパート 三代目PPP(ペパプ)成立の経緯】 プリンセス抜きの4人でステージに上り、場をつなぐことになったPPP(ペパプ)のメンバーたち、4人のトークは必然的にその場にいない一人の話題になりました。 ...

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【Bパート 4人からプリンセスへのエール】

他のメンバー4人が語る自分への印象があまり良くないものであったことから、プリンセスはすっかり自信を喪失してしまいました。ところが、続けて語られた内容はプリンセスの予想とはまったく異なるものでした。

ジェーン:でもね、やってみたら踊るのも歌うのもすっごく楽しかったの!

イワビー:人前で踊るのもな。

コウテイ:プリンセスのおかげだ。

ジェーン:マーゲイから聞いたよ。こうしてイベントができるように何度も博士に頼み込んだって。振り付けや曲について、遅くまで調べたり、私たちに教えるために練習したって。

フルル:プリンセス抜きじゃ始まらないよ。

コウテイ:初代を超えるなら、新メンバーくらい入れないとな。

イワビー:見てんだろ、さっさと行くぜー!

プリンセス:・・・。

現時点におけるプリンセスへの印象

前回紹介した部分は、プリンセスに対するPPPメンバー4人の印象が語られるシーンでした。より正確に言えば、「プリンセスに対する第一印象」というべきでしょうか。出会ったばかりのころプリンセスに抱いていたイメージは「いきなりで、びっくり、偉そう」というお世辞にもいいとはいえないものでした。

しかし、人(フレンズ)に対する印象と言うものは時間とともに変わるものです。今回は前回のシーンに引き続き「現時点におけるプリンセスに対する印象」が語られることになります。

アイドルの楽しさを教えてくれたプリンセスへの感謝

まずはジェーンから「実際に歌ったり踊ったりしてみたら楽しかった」という肯定的な意見が語られました。以前の考察でご紹介したように、ジェーンは「歌や踊りが上手にできないこと」に悩んでいます。

しかし、そんな彼女がアイドルを続けてきたのはその歌や踊りが楽しいからだったということが初めて本人の口から語られることになったのです。そして、彼女にそんな楽しいアイドルというものを教えてくれたのは、他ならぬプリンセスでした。

続いてイワビーは「人前で踊る楽しさ」について語りました。イワビーはというと、立ち上げのお披露目のあとで語っていたとおり、「人前に出ると緊張する」という弱点を持っています。しかし、それでもなお人前に出て踊るのが楽しいと言っているのですから、やはりアイドルになってよかった、と考えているのでしょう。コウテイやフルルからもプリンセスに対する感謝の言葉が語られました。

そして、プリンセスがライブを行うために今まで努力してきたこと、他のメンバーに教えるために人一倍踊りの練習を頑張ってきたことなどがジェーンの口から語られることになります。「マーゲイから聞いた」ということが前提になっている以上、このあたりは観客向けのパフォーマンスという体を取りながらも実際は完全に「マーゲイの存在を知っている人物」=プリンセスに向けてのメッセージであることは疑いありません。

現在までのプリンセスの気持ちの変遷

ここで、プリンセスの心情を考えてみましょう。これまでのプリンセスは、「アイドルをやりたいが、ひとりで始めるのは不安」という気持ちを必死で心の奥底に押さえ込んできました。そしてその不安な気持ちを払拭するために、「自分以外のメンバーを誘う」、「彼女たちを1人前のアイドルに育て上げる」という取り組みを懸命に行っていたのです。

言い換えると、「ひとりでは抱えきれない不安をほかの人にカバーしてもらうことで補おうとしていた」といえるでしょう。しかし、彼女はそうした自身の内心を、一度も他のメンバーに伝えたことはありませんでした。なぜ本当の気持ちを隠していたかといえば、「他のメンバーは嫌々自分に付き合ってくれているだけではないか?」というもう一つの不安が存在していたからです。

嫌々自分に付き合ってくれているメンバーに余計な不安を与えて逃げられたりしないようにするため、彼女にできたことは「懸命に練習に打ち込み、他のメンバーを指導してアイドルとしてデビューできるように努力すること」だけでした。つまり、自分自身に対する自信のなさと、他のメンバーへの気づかいが彼女を追い詰めた原因であり、彼女にはさらに努力することによってその壁を乗り越えるという方法しか思いつかなかったのです。

しかし、孤独の中で努力だけで障害を乗り越えるやり方には限界があります。いつかより大きな壁ができてしまえば、乗り越えられなくなってしまうことも考えられるからです。意外なことに、彼女にとっての新たな壁とは「仲間の成長」でした。

メンバーの成長で立ち位置を失ったプリンセス

これまで他のメンバーを引っ張り、指導・激励するという形でチーム内でのポジションを維持してきたプリンセスですが、練習を積み重ねすでにアイドルとしての素養を身に着けたほかのメンバーは、もはや彼女の指導を必要としないレベルにまで成長していたのです。

それだけであれば、プリンセスが抱えていた最初の悩みである「ひとりでアイドルをやるのが不安」という部分は解消されたようにも見えます。しかし、彼女が本当に恐れていたことは「初代・二代目にいなかったロイヤルペンギンが受け入れてもらえるか?」という不安でした。

そのため、他のメンバーが立派なアイドルに成長した今となっては、三代目PPPの中におけるプリンセスの立ち位置は「初代・二代目にいた他のメンバー」に対して「いなかった自分」という極めて不安定なものになってしまったのです。

マーゲイの一言によって、この不安な部分をピンポイントで刺激されてしまい、今まで押さえつけていた不安が一気に溢れ出してしまった、というのが、今回の騒動の根本的な原因です。

プリンセスに「新しい立ち位置」を与えた4人の声

プリンセスを除くPPPメンバー4人がステージの上で行ったフリートークは、そんなプリンセスに対するメッセージです。

・プリンセスと初めて出会い、アイドルになるよう誘われたときは戸惑った

・しかし、実際にアイドルをやってみたら楽しかった

・アイドルの楽しさを教えてくれたプリンセスともこの楽しさを分かち合いたい

このように、プリンセスが考えていたのとはまったく違う理由から、プリンセスに帰ってきてくれるよう提案したのです。プリンセスはこんな4人の思いにどう応えるのでしょうか?