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けものフレンズ5話感想その18:「2人で家づくりをする」かばんちゃんからの提案

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諸注意

けものフレンズ5話感想その17:失敗を繰り返すビーバーとプレーリーの家づくり
【Bパート 家づくりがまったく進まないビーバーとプレーリー】 ビーバーに「先に小さな模型をつくってから家づくりを始める」というやり方をアドバイスしたかばんちゃんたちは、再びプレーリーの様子を見に行きます...

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【Bパート かばんちゃんからの提案】

度重なる家づくりの失敗ですっかり意気消沈してしまったアメリカビーバーとオグロプレーリードッグ。お互いに相手に家づくりの進捗を尋ねます。

ビーバー:プレーリーさんはどうでしたか?

プレーリー:20個くらいつくったんだけど、全部ダメであります。

ビーバー:えっ、すごい数!

プレーリー:ビーバー殿は?

ビーバー:うっ、まだゼロっす・・・。手順はわかるんすけど。

プレーリー:えっ!うらやましいであります!

ビーバー&プレーリー:はぁ~~~・・・。

かばんちゃん:・・・あれ?あのー、ビーバーさんとプレーリーさん、二人一緒に作ったらどうでしょう?

ビーバー&プレーリー:一緒、ですか?

ビーバー:俺っちに合わせてたら時間かかっちゃうっすよ。申し訳ないっす。

プレーリー:こちらも、ビーバーさんの家を壊してしまいそうであります。

かばんちゃん:プレーリーさんはつくるの専門、ビーバーさんは模型づくりと指示に集中してみるっていうのはどうでしょう?

相手の進捗よりも長所に感心を示すビーバーとプレーリー

視聴者はかばんちゃんとサーバルの視点に合わせてストーリーを体験していたので、ビーバーとプレーリーがどのように失敗したのか流れを理解しているはずです。しかし、お互いに分かれて作業していたビーバーとプレーリー自身は、それぞれ相手がどのように作業していたのかを知りません。互いに相手の進捗が気になったのか、質問し合うことになります。

プレーリーは20個くらい家をつくったもののすべて失敗。視聴者には、失敗の理由が「考えながら作業できないため」だということがわかっています。一方のビーバーは模型こそたくさんできたものの、肝心の家づくりには手を出せていません。ビーバーがうまくいかないのは「理想の家を実現するための技術力を持っていない」からでした。

ビーバーは、失敗こそしたもののすでに20個もの家をつくったというプレーリーに感心します。プレーリーのほうも、「手順はわかる」というビーバーを羨む様子が見られました。お互い、自身に足りない部分を持っている相手に尊敬の念を抱いている描写は、出会ったばかりのころと変わりません。

長所を補い合う2人の家づくり

2人の会話を聞いていたかばんちゃんは、何かに気がつき「2人で一緒に家をつくること」を提案します。ここまでの流れを理解していればかばんちゃんが何に気がついたのかは明らかでしょう。

ビーバーとプレーリーにはそれぞれ足りない部分がある

ビーバーもプレーリーも、お互い相手が「自分の足りない部分を持っている」と思っている

だったら、協力して家をつくればうまくのではないか?

と考えたのだと思います。

背景の異なる人同士が協力し合うのは難しい

ビーバーとプレーリーは、かばんちゃんからの提案に戸惑いを見せます。おそらく「お互いに足りないところを補い合えばいい」というかばんちゃんの提案の趣旨をよく理解できなかったのでしょう。

それもそのはずで、ビーバーにしろプレーリーにしろ、動物だったころに同じ種類の仲間と協力したことはあったはずですが、別の種類の動物と協力した経験はないはずです。要は「違う個性を持つもの同士がお互いに協力したとき、どんな効果が生まれるのか?」という点について、明確なイメージができなかったと考えられます。

視聴者は、かばんちゃんやサーバルの視点でストーリーを見ているので、かばんちゃんの提案は一見最もなように聞こえるはずですが、よくよく考えて見るとビーバーやプレーリーが示した懸念も理解できるはずです。

たとえば、実際の社会においても近年は「ダイバーシティ(多様性)」という言葉が広く叫ばれるようになってきました。女性や高齢者、外国人など立場や背景が異なるさまざまな人が同じ組織(主に企業)に所属することで、いろいろな視点から物事を見られるようになったり、お互いの長所を活かして生産性がアップする、という考え方です。

しかし、こうした考え方に対して、「理想としては理解できるけど、いろんな立場の人が同じ環境で働くのはなかなか難しいのでは?」と考える人もいるのではないでしょうか。ビーバーとプレーリーが示した懸念もこれとまったく同じ見方です。「自分に合わせるために相手に迷惑がかかるのではないか」、「自分が相手に合わせられず、迷惑をかけてしまうのではないか」と心配して、2人とも難色を示します。

「役割分担」で円滑な作業を実現

かばんちゃんは2人の心配を和らげるために、自分の提案の真意を明かしました。プレーリーを「つくるの専門」、ビーバーを「模型づくりと指示」に専念させることによって、お互いが相手の作業を邪魔してしまわないよう、作業範囲を明確にしたのです。

実際にも、異なる立場の人間が協力しあってひとつのプロジェクトに取り組むときはこのようにお互いの作業範囲、責任範囲を明確にする場合が多く見られます。たとえば、それこそ住宅などの建設分野では現場監督が指示を出し、それに従って個々の職人が作業を行うという方式が確立されています。

いわば、かばんちゃんはビーバーを現場監督に、プレーリーを職人として家づくりを進めるように2人に提案したわけです。この方法が果たしてうまくいくのかどうかは、次回以降の考察で見ていくことにしましょう。